ウンチク

体調管理について

2020-01-10


どういったお仕事をされていても、大事な発表前は深酒をしなかったり、ニンニクを食べない等、ある程度体調は管理されると思います。
ではMCとしての体調管理についてご説明しましょう。

食べるものにも注意
まず、MCは声を使うお仕事であり、替えの効かない大きなポジション。
いざという時に声が枯れていて出ないことがあると、イベントが自分の責任で台無しになってしまいます。

本番前日に避けておいた方が良い食事は、唐辛子や香辛料といった辛い物や、ニンニクなど臭いのキツいもの。
また、生ものも体調を崩すリスクがありますし、お酒も当然ダメです。
意外なものとしては発酵食品や炭酸、甘いもの、そしてウーロン茶。
発酵食品や炭酸はゲップを引き起こしやすく、本番中にゲップ音をマイクに乗せてしまう可能性があります。
甘いものは唾液の分泌量が増え、リップノイズと呼ばれるペチャクチャ音を引き起こすことも。
ウーロン茶は油を流す性質をもつため、喉の適度なコーティング油も流してしまい、ウイルスや刺激物への耐性が弱まってしまいます。

体調不良時の対処
インフルエンザや感染症など、外出禁止令が出る場合以外は、ある程度の体調不良程度でしたら這ってでも出向きましょう。
どれだけ頭が痛く、気分が悪くとも、誰にも心配をかけないよう笑顔でイベントをこなすのがプロのMCなのです。
もちろん風邪をひかないに越したことはありませんが、人間ですのでどうしても体調を崩すこともあるでしょう。
当日の朝に喉の腫れや異常、鼻づまりを感じた場合は、緊急病棟で即効性の点滴や、喉を無理やり回復させる注射を打ってもらうこともあります。

咳止めや鼻止めなどの薬、栄養剤、ビタミン剤、十分な水分を摂取し、こうして何事も無かったかの様に現場に出向き、普段通りの高いクオリティでイベントを終える。
見えない努力がMCには必要なのです。

マイクの種類について

2020-01-06


マイクと聞くと皆さんはどういった形のマイクを想像するでしょうか?
恐らくほとんどの方は一般的なカラオケで見かける、ハンドマイク(ダイナミックマイクとも言います)を想像されると思います。
実は世の中には様々な用途別のマイクが数多く存在しますので解説しましょう。

ダイナミックマイク
こちらは世界中のMCはもちろん、歌手や講演会などでも使用される安価でオーソドックスなタイプ。
有線のものとワイヤレスのものがあります。
ただ声をダイナミックに増幅するだけの安価なマイクな為、高音域の周波数は拾い辛かったり、外部の雑音も拾いやすかったりと、繊細な録音環境には向きません。
コンデンサーマイク
こちらは高価なものが多く、その分感度に優れており、幅広い周波数や小さな音まで拾います。
多くの楽器が使われるオーケストラ向けでもあります。
非常にデリケートな作りをしており、叩いたり落としたりするとすぐに破損してしまう恐れがある為、丁寧な扱いが必要です。

漫才の舞台では中央にコンデンサーマイクのスタンドが置かれていますが、漫才でコンデンサーマイクを使う必要はありません。
多くの場合電源が入っていなかったり、音を拾わないようにしている場合がほとんど。
実際はそれぞれの芸人さん一人一人にピンマイクをつけており、客席の音響さんがガンマイクで音をしっかり拾っています。
ただ、時々芸人さんがネタの最中、コンデンサーマイクに顔を近付けてインパクトある声を出す際には、音響さんがその声だけを拾うようにコントロールしています。
ピンマイク
ピンマイクは衣服に取り付けることでマイクを持つ必要が無いため、手が空き、非常に軽く映像収録に向いています。
しかしそこまで感度は高くないため、付けている本人の声以外を拾うことは難しいのです。
また、衣服に取り付ける扱いに慣れていないと、布のこすれる音を拾ってしまう欠点があります。マイク付きイヤホンも同じ部類に入ります。


他にはガンマイク、ヘッドセットマイク、トラメガ、スマートフォンの内臓マイクなどもあります。
音を拾い、電気的にインプットする機能があるものは全てマイクと呼びます。
意外と身近にあるので探してみてください。

正しいマイクの使い方

2019-12-23


カラオケに行ったことのある方でしたら、一度は持ち、声を出したことのあるであろうマイク。
単純に声の大きさを増幅してくれるだけの機械と思われますが、実はデリケートで扱い方を間違えると故障してしまうので、正しい使い方を解説しましょう。

まず、マイクに上手に声を乗せるには、マイクの持ち方と向きが重要となります。

マイクの持ち方
持ち方は基本的に真ん中辺りを軽く握るぐらいが丁度良く、カラオケ持ちと呼ばれる、マイクのグリル(丸い部分)を握るような持ち方はご法度です。
このグリル部分には指や口が触れない様に喋りましょう。
ここを手で覆い被せてしまうと、声がこもってしまい、不要にグリル内で声が反響したり、声の抜けが悪かったりすることも。
その結果、スピーカーからキーンという音が出てしまうハウリングを引き起こす原因となります。
また、だからと言ってマイクのお尻部分を持つのも止めましょう。
有線マイクの場合、接続部分やケーブルに負荷をかけてしまい、破損の原因となります。
見た目からしてもマイクの中心をしっかりと握って話す方が綺麗に見えます。

マイクの向き
声は口から真っ直ぐに飛ぶので、それを拾うマイクも口に対して真っ直ぐにして喋りましょう。
よく、マイクを下に向けて話す人を見ますが、あれではマイクのポテンシャルを十分に生かせず、自分の声以外の音も拾ってしまう可能性があります。
そして一番重要なのは、自分とマイク、そしてスピーカーの位置関係です。

マイクの基本構造
ここでマイクの基本構造を説明しましょう。
マイクを通した音の信号を、アンプと呼ばれる受信機がキャッチし、その音を増幅させてスピーカーから流します。
このスピーカーから出た音を再度マイクがキャッチし、アンプに送ってしまうと、その音を更に増幅し、スピーカーから流す、の永遠ループが起きてしまい、その結果スピーカーが耐え切れずにハウリングを引き起こしてしまうのです。

マイクはスピーカーから出る音を直接拾わない方向に持ち、常にスピーカーの位置と向きを考えたポジションを意識すれば、不快な音を鳴らさずに済みます。


イベントでMCが喋る場合は必ず音響さんがスピーカーの向きや音量、立ち位置など調整してくれますが、MC自身も配置関係を意識しておきましょう。

スポーツMCとは?

2019-12-16

スポーツMCとは
MCの仕事ジャンルとして、スポーツMCというものがあるのはご存じでしょうか?
どのようなスポーツイベントにも存在し、会場アナウンスはもちろん、実況から表彰式まで全ての内容を声で選手、観客、スタッフ関係者まで届けるマルチな仕事を担当します。

球技の場合、注意事項や協賛コマーシャルに始まり、試合開始前には大きな声を張り上げて観客と会場全体のボルテージを一気に上げる選手紹介や、得点が入った時の盛り上げ、お帰りの際の公共交通機関の案内までが仕事内容となります。
基本的にテレビ中継に声が乗ることはほとんどありませんが、お金を出してスタジアムに足を運んでくれたお客さんが楽しんで満足して貰えるよう心掛けましょう。

MCは隠れたアスリート
陸上や自転車競技イベントの場では、選手の受付案内やタイムスケジュールの管理、ブースやショップの宣伝、選手が完走した時の盛り上げから表彰式まで、実に朝から夕方まで一日喋りっぱなしの仕事です。
中には24時間のレースもあり、その間も寝ずに延々と喋りっぱなしのMCは隠れたアスリートとも言えます。

e-sports
最近ではe-sports競技もプロ化が進み、多くのMCが起用され始めました。
e-sportsのMCの場合、その人自身もプレイヤーであり、そのゲームやキャラクター、動き全てを詳しく話せる知識が必要となります。

緊急時アナウンスもしっかり
スポーツMCとは、言わば賑やかしの声、BGMのような存在とも思われがち。
実はスポーツMC一番の仕事は、いざという時の緊急時アナウンスです。
日本は地震大国ですので、何万人ものお客さんが集まるスタジアムで地震が起きた場合、冷静に、かつ的確に状況を会場内にアナウンスし、パニックが起きないようきちんと伝える役割があります。


皆さんもスポーツのイベント会場を訪れた際には、これらの情報も頭の片隅に入れた上でMCの声に耳を傾けてみてください。

MCと司会、スポーツ実況と解説の違い

2019-12-09

MCと司会は同じ?
よく、MCのことを司会者と同じと思われたり、スポーツのMCに至っては実況や解説者として見られたりすることがよくありますが、実際はそれぞれ全く役割が違うのです。
まず、MCとはMaster of Ceremonyの略で、司会者とは主に決められた台本通りに話し、進行することが主な仕事に対し、MCはアドリブが効き、イベントの全てを把握している必要があります。
言うなればセレモニーのマスターとして、ディレクターさんの声として、全体を巻き込んで進行する役割なのです。

スポーツ実況の役割
次に実況の主な仕事は、その内容を見ているゲストや視聴者さんの声を代弁し、観客の共感を得る役割を持ちます。
スポーツの実況では、観客の感情が強く移入される場面では大きな声と高いテンションで熱中、盛り上げさせ、反対に大人しい場面ではフラットなトーンで淡々と説明を入れながら喋ります。
こういった強弱を付けつつ聴いていて飽きさせない、うるさいと思われない喋りが実況には求められます。
また実況者は、「今のプレーどうでしたか?」等と解説者に感想を求めるフリを入れる役目もあります。

スポーツの解説の役割
そしてスポーツの解説という仕事は、その名の通り詳しく説明をすることが主な内容です。
基本的に感情は入れず、個人の感想よりは選手の気持ちを代弁したり、観客にルールを説明したりすることが主な役割です。
解説には多くの場合スポーツ選手や、著名なゲストが呼ばれることが多く、基本的に話のプロが担当することはありません。


以上の様に、MCと司会、実況と解説という似た様なお仕事であってもそれぞれ全く違う内容なのです。

MCをする際の服装

2019-12-03

見た目はとても重要
初めて行く現場やお世話になるクライアントさんには、好感を持って戴きたいものです。
基本は声のタレントなのですが、見た目はとても重要です。
特に服装はその現場に相応しい形や色を選びましょう。
制服があれば問題無いのですが、初めての現場では必ずクライアントに服装の指定を聞き、必要に応じて事前に購入する必要があります。
スーツは常にクリーニングでプレスされたものを、髪型はその現場に応じた長さやヘアスタイルを、男性であれば髭や眉毛もきちんと整えましょう。
別に高級品を身に着ける必要はありませんが、ヨレヨレになっていたり、色落ちや綻びのある服は避け、常に清潔でいましょう。

イベントによっては司会が男女で二人付く場合もあります。
その場合は打ち合わせがあればその段階でお互い当日の服装を確認しておきます。
当日同じ色、同じ見た目の服装では格好悪くなってしまいます。
MCはあくまで司会進行であって主役ではないので、あまり派手な見た目は避けましょう。
アクセサリーや柄、ヘアスタイルなど、頭の先からつま先まで気を配り、香水も付け過ぎないように。
時間を見る為にも腕時計は付けましょう。
靴もきちんと綺麗で磨かれたもので。
見ている人は見ています!

注意点
その際の注意点として、ライバルスポンサーや企業のロゴの入ったものは絶対NG。
アディダスの新作発表会に、同じスポーツシューズだからと、ナイキのシューズを履いて行けば即切られます。
更に持ち物にも気を配りましょう。
コカ・コーラのスポンサーが付いている現場で、例え休憩時間だからといってサントリーの缶コーヒーを飲んでいては印象が悪くなってしまいます。
トラブル回避の為にも、ペットボトルの水やお茶のラベルは事前に剥がしておくことをお勧めします。


このように、経費にはもちろんなりますが、MCの服装や持ち物は意外にお金がかかります!
ですが、MCとして良く見られたいのであれば自己投資は重要なのです。

MCの種類について

2019-11-25


一括りにMCと言っても、実は幅広く様々なタイプのジャンルがあることはご存じでしょうか?

まずはテレビ番組のMC

バラエティ番組で有名芸人さんが壇上で仕切っている、あれも実はMCなのです。
厳密には司会者とMCは違うのですが、最近ではほとんど区別していません。
番組司会者は局のアナウンサーさんが台本通りに進行するのに対し、MCはタレントさんがアドリブや個人の意見を入れつつ視聴者の興味を惹く進行をします。
ちなみにニュース番組のキャスターがMCと呼ばれることは、ほとんどありません。

次にイベント会場のMC

発表会や表彰式等、主役を立てる脇役ながらも常に前に出て目立つ立場となります。
博覧会や品評会はもちろん、舞台や映画の試写会から、子供向けキャラクターショーのお姉さん等もこのジャンルに入ります。
多くの場合は前に出て司会を進行し、主役を立てつつもお客さんに見られる立場なので、相応しい見た目や声、雰囲気作りが求められます。

他には結婚式のMC

常に新郎新婦を主役に置き、ほとんど台本や練習をしていない参加者全員をスムーズ且つ丁寧に、時間通り皆さんを幸せにする進行が心掛けられます。
多くの場合、台本は司会自らが新郎新婦から得た情報を元に書き、忌み言葉や話してはいけない内容に注意しつつ、長過ぎず短過ぎず丁度良く分かりやすく丁寧な話し方が求められます。
また、お酒に酔ってしまったゲストや、余興や挨拶で時間が押してしまうなど、様々なアクシデントにも冷静に笑顔でスマートに対処することも必要です。

更にはスポーツのMC

スポーツのイベントには必ずと言っていいほどMCが付きます。
その役割は会場のお客さん、選手、運営全員に様々な情報を伝えることが仕事です。
注意事項や各種ご案内、実況や盛り上げ、ルール説明に表彰までと全方位に向けて快適な進行が求められます。プロ野球のドラフト会議もこのジャンルになります。
また、スポーツDJといった言い方もします。


それ以外にもセレモニーや株主総会など、細かく分けると無数にあり、それぞれの現場にそのジャンルを得意とするMCが割り当てられます。
つまりMCとは、司会としてその場を声に出して取り仕切り、流れをスムーズに行わせる進行役なのです。

MCの『商売道具』と言えば!?~意外と知らない!「MCマイク」の持ち方、扱い方~

2016-10-10

MCの『商売道具』と言えば!?~様々なマイクについて~の続きです。

プロの方や、普段マイクを仕事の道具として使っている方々やマイクに慣れてる方には、自然にできること。
ですが、初めて司会を任された!突然マイクを渡された!というときに、意外と思い通りにならないのがマイクです。
そんなMCのマイクに関するトラブルでよく起こる以下の2つのこと。

「なぜ、自分がしゃべると〈ボワ~~~~ン〉とか〈キーーーン〉という音が鳴るの?」【ハウリング】
「さっき、あの人がしゃべってるときはよく聞こえたのに、自分がしゃべると声が小さい!」【声がのらない】

以上の2つについて順に説明していきます。

ハウリングとは?

ハウリングとは、誰でも一度はイベント会場で経験したことがあると思いますが、ボワ~~~~ンというような、低音で振動を伴うような音やキーーーンという高音で耳を付くような不快な音がスピーカーから発せされてしまう現象です。

何が起こっているかと言うと、スピーカーから発生された音を、マイクが拾ってしまい、スピーカーからその音がでて、さらにマイクが拾い。。。
ということが延々繰り返し行われてしまうというわけです。

その為「まわる」なんて言ったりすることもあります。『あのへん近づくとまわるから、立ち位置変えよう』などです。

基本的に事前にPA(音響)担当者でそういったことが起きないようにスピーカーの設置位置や機材の調整を行い可能な限り起きないようにしてあります。
ただし、演者側も特に注意する必要があります。
現象からもわかるように、スピーカーの近くにマイクがあると当然起こりやすくなってしまいますので、マイクをONの状態で不用意にスピーカーに近づかないようにしましょう。

マイクの扱い方によるハウリング
ハンドマイク(無線)

マイクとスピーカーの位置以外にも、マイクの扱い方でハウリングを起こしてしまうことが稀にあります。
まず一般的なマイクは、左の画像のように上の金属メッシュ部分(グリル)と持ち手の部分に分かれています。
正しい持ち方は、
・グリルを手で覆わないこと。 ・持ち手部分だけを握ること。
よく、持ち手部分とグリルのつなぎ目あたりを手で覆うと、ハウリングが起こりやすくなります。
余談ですが、よく歌手の方がパフォーマンスでグリルを握ってかっこよく歌ってるのを見ます。
私たちの司会の行為とは違うものだと思ってもらったほうがいいです。

声をマイクに乗せる

MCが一般的に使うマイクの多くは「単一指向性」と言われるマイクがほとんどです。その名の通り、音を一方向からしか拾いません。
これは周囲の雑音まで拾ってしまわないための機能なのですが、逆に言えばその方向と違う方向から喋っても音が拾いにくいということです。
これがマイクを通したときに、プロのMCの声は良く通るのに、素人の方だとマイクを通しても何故か聞き取りにくいなどの原因のひとつです。
※もちろんそれ以上に発声の仕方や聞き取りやすい喋り方などのスキルの部分が大きいですが。

「声をマイクに乗せる」という表現をよく使いますが、そのために上記のようにマイクの構造をよく理解する必要があります。
基本的にグリルのちょうど真ん中から直線的に垂直方向にマイクの指向は向いているので、グリルの中心に声を当てる感じでしゃべってください。
もちろんメーカーなどにより若干の違いがあるので、リハの際にしっかりとチェックをしておくのも忘れないようにしましょう。

あとは、自分の声の大きさやパフォーマンスに合わせて、マイクを遠ざけたり近づけたり調整しながら進行していくと、いつの間にか意識しなくても自然にマイクを使えるようになっていきます。




執筆:吉谷まさみ

MCの『商売道具』と言えば!?~様々なマイクについて~

2016-07-18

MCの『商売道具』と言えば皆さん何を思い浮かべますでしょうか?

身一つでイベントを仕切るMCですが、実はいろいろと小物を沢山携帯していることを前回のMCさんのカバンには何が入ってるの??でご紹介しました。

で、意外と忘れがちで、でも一番重要なものそれがそう、マイクなんです!
どんな会場であっても、マイクがあるところがMCの居場所。まず、マイクを探します。

マイクって重要??

けっこう周りからは、マイクの存在というものは、「用意してあったらいい」程度で、あまり重要視されません。
もちろん、居場所が固定でない場合もありますが、MCとして行ったならば、とにかくマイクを確認しないことには話になりません。
私たちMCにとっては実際にイベントが始まれば、無くては困る商売道具なんです。

イベントによって、使うマイクの種類や本数、マイクの使い方、マイクを持って行動出来る範囲など、事前のマイクチェックも含めて考えることが意外とあるんです。

ということで、今回は「マイク」についてお話しますね。
マイクの種類はいろいろありますが、よく使うものをいくつかピックアップしました。

様々なマイクの種類(有線と無線の違い)
ハンドマイク(有線)
ハンドマイク(有線)

マイクと言えばこのマイクをイメージする人が多いと思います。別名ワイヤードマイクと言われるその名の通りコードが付いたマイクです。基本的にミキサーにコードを接続するだけでよく、セットアップが簡単で最もポピュラーなマイクと言えます。
また、次に紹介するワイヤレスマイクに比べて同クラスのモデルであれば価格も安く、さらに音質の劣化も少ないため音質も良い傾向にあります。
デメリットは当然コードがあるため、行動範囲がコードの長さまでに制限されます。仮に長いコードを用いてもコードを捌いたり取り回しに不便があります。

ハンドマイク(無線)
ハンドマイク(無線)

先のワイヤード(有線)マイクに対して、無線で通信するタイプのハンドマイクで、通称ワイヤレスマイク。文字通りコードがないため、ワイヤード(有線)マイクと違い、動き回りやすくコードの取り回しも気にする必要がありません。
そして、ずばりメリットデメリットはワイヤード(有線)マイクと反対の関係にあります。音質はやはり同クラスのワイヤード(有線)マイクよりは落ちる傾向にありますが、価格は高価で、かつマイク単体では使用できず、レシーバー(受信機)が必要のためトータルではさらに費用が上がります。
また、通信するチャンネル数に限りがあるため同時使用には本数制限があり、またチャンネルが正しく設定されていないと混信(チャンネルの重複による通信の不具合)が起きてしまうなど、セットアップは少し知識が必要です。

このように、ワイヤード(有線)かワイヤレス(無線)にするかは、都度都度イベントの流れや状況に応じて、ベストなものを選択する必要があります。

ヘッドセットマイク
ヘッドセットマイク

ワイヤレスマイクの種類の一つで、頭に装着して行うタイプでその形状からインカムマイクとも呼ばれます。
※イベント会場ではインカム(トランシーバー)が、スタッフ間の連絡用に使われます。なので「インカムマイク」という表現はことイベント現場では特に誤解を生じやすいので、あまり使わないほうが良いと個人的に思っています。
※実際に、両手がフリーのほうが良さそうな現場で「インカムマイクあったら使いたいのですが?」と伝えるとトランシーバー(インカム)を渡される(笑)ということが稀にあります。

最大の利点は両手がフリーに使えることで、さらにしっかりと頭にフィットする形状のものであれば、激しい動きにも耐えられ、MCが動きまわるような現場では重宝します。
反面、あまりきつすぎると頭が痛くなってしまったりヘアスタイルが崩れてしまうことも多々ありますが、ゆるすぎるとずり落ちてしまいます。
その為、人によっては会場の機器がフィットしなかった場合に備え、自分にあったベストな形状のものを常に携帯していたりすることもあります。

ピンマイク
ピンマイク

ヘッドセットマイクと基本的な仕組みは同じで、集音部分が小型になっているため、襟や胸元に付けられるものです。TV撮影などの場合には良く使われます。
ヘッドセットマイクと違い、取り付けた際にも邪魔にならず、見た目の印象もスマートで遠目からだとつけていることさえわからないくらいです。 ただ、集音部分と口元の距離がヘッドセットマイクやハンドマイクよりもかなりはなれているため、ボリュームを非常に上げる必要があるため、ハウジング対策は必須ですし、屋外イベントで風が強い時や、パチンコ店など騒がしい現場では、物理的に使用に耐えられないため、意外とイベント現場では使われません。

キャンペーンMCに適したマイクセットアップ
アンプスピーカー・レシーバー一体型ワイヤレスマイク
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ワイヤレス(無線)マイクとスピーカーのセットで、イベント現場では一番良く見るスタイルです。価格も比較的安価です。
ワイヤレスマイクのレシーバー(受信機)部分がスピーカーに内蔵されているため、セットアップが難しいというワイヤレスマイクのデメリットを補っています。
また、スピーカーも小型化されているので、持ち運びもできることから、複数ポイントでのPR時に非常に活躍します。
ただし、どうしても簡易的な音響であるため、音質も決して良いとは言えず、出力も弱くため、大勢のお客様を対象とするような現場ではパワー不足ですので、その点判断する必要があります。

腰巻きスピーカーマイク
腰巻きスピーカーマイク

ヘッドセットマイクに腰で巻くタイプの小型スピーカーが繋がれたもので、家電量販店の実演販売などでよく見られます。
先に紹介したセットよりもさらにコンパクトにまとめられたものですので、あくまでも極少人数での現場でのみ使われますが、利便性は抜群です。
イベントの規模を適切に判断して用いれば、威力を発揮します。 また私個人的に『ドラえもんマイク』なんて呼んでいたこともありました(笑)

拡声器
拡声器

通称「トラメガ(トランジスタメガホン)」の名前の通り、メガホンの形をした、マイクとスピーカーが一体化されたもので、なんといっても選挙の場面ではよく使われます。
腰巻きスピーカーマイク同様、動き回りながらしゃべる向けの製品ですが、意外と知られていない使い方で、これに有線マイクを接続して一時的にスピーカーとして使える機器もあります。




執筆:吉谷まさみ

披露宴では絶対禁止!忌み言葉について

2011-02-16

忌み言葉とは??

忌み言葉は、平たく言ってしまえば「その場に相応しくない不吉な言葉」です。 主賓者様や関係者の方に失礼になり、イベント全体の雰囲気も悪化しかねません。 よく受験生の前で「滑る」や「落ちる」と言ってはいけないというのはまさに忌み言葉です。 特に、結婚披露宴やセレモニーなど、おめでたいイベントでは絶対に避けたいトラブルです。 経験豊富な司会・MCでも特に注意していますが、気にしだすと無限ともいえるほど存在するのが忌み言葉です。 代表的な忌み言葉を紹介していきますので、覚えておくとイベント参加時に便利です。

不吉な表現(絶対に避けたい)

結婚披露宴やセレモニーでは絶対避けたい言葉です。言ってしまっては司会・MCでも繕うことも難しい忌み言葉ですので、細心の注意が必要です。

  • 死ぬ
  • 壊れる
  • 別れる、分かれる
  • 切る
  • 壊れる
  • 離れる
重ね言葉や繰り返しを連想させる言葉(注意しましょう)

結婚や入社、役職就任などのイベントはできれば繰り返したくないですよね?このように重ね言葉や繰り返しを連想させる言葉も避けるべきです。

  • 再び
  • もう一度
  • 重ねて
  • わざわざ
  • もともと
  • 次々
同音異義語(注意しましょう)

日本語は難しいもので、同じ読みでもイントネーションや書き方が違うだけで、意味を使い分けます。スピーチされる方は、そんなつもりは無いのに、知らず知らず忌み言葉を使ってしまう例です。

  • 秋・・・・・・・「飽き」や「空き」と同じ読みです。
  • 行く・・・・・・「逝く」と同じ読みです。
  • 猿、申・・・・「去る」と同じ読みです。

このように忌み言葉には、注意していないとポロリと出てしまい易い、ドキッとする言葉も多くあったのではないでしょうか?司会・MCとして多くの実績があれば、代替の言い回しや回避法などをマスターしていますが、皆さんも結婚式、披露宴、セレモニーなどの際は注意しましょう。

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